自分の時間を取り戻そう―――ゆとりも成功も手に入れられるたった1つの考え方 ちきりん
自分の時間を取り戻そう―――ゆとりも成功も手に入れられるたった1つの考え方 を読みました。
一般に生産性を上げるというと、時短とか効率良く働くとかが浮かぶと思います。この本では時短=生産性を上げるではないというところから始まって、日々の生活で生産性を上げるにはどうしたらよいかということがよくまとまっていました。
以下、気になったところの要約です。
1章 高生産性シフトの衝撃
・uber,airbnbは空きスペースだけでなく、人生で余っていた時間という資源も活用
→暇な時間は誰にでもある。その生産性を上げることがビジネスチャンス
・uberはタクシーよりも生産性が高い。(タクシーは、空のまま走ったり、駅でずっとまってたりするから)
・あらゆる分野が生産性の高いシステムに取って代わられる
・学校の生産性も低い(個々人のペースに合っていない、必要な科目がそれぞれ違う)
→学校と比較して、学びの生産性の高いシステムがあれば代替可能
3章 どんな仕事がなくなるの!?
・もう少し頑張れば更に良くなるんじゃないか → 頑張る → 以下ループ
・早く終わらせるためにはどうしたらよかったんだろうかという振り返りが必要
・仕事…過去のやり方を振り返り、改善方法を考え、試行錯誤しながら、少しずつ生産性を高めていくもの
・決められた時間までに終わらなければ、みんなで話し合い、新しい方法を試してみる
4章 インプットを理解する
・価値の大きかった支出一覧を作ってみる
→ 1位 服 2位 教育、本 3位 美味しいご飯
・家賃一万円アップで30分の通勤時間を短縮できるのは、20時間を1万円で買うのと同じ
・目的があって貯金するときも、ものすごく価値が高いこと以外には支出しないという姿勢
・自分は何にお金を使うと、楽しく暮らせるのか、最も幸せな気分が得られるのか
・貯金を増やすのではなく、大きな価値を自分に与えてくれるものにお金を使う
・無駄遣いを減らすよりも、価値ある支出を増やす(これがお金の生産性を上げるということ)
・頭がきちんと動く時間も希少資源(集中力のこと?)
・todolistも頭が動くときにしかできないこととそれ以外で分ける
・自分にとっての希少資源とは何か考える
→ 若さ、学習意欲、今だからこそ効果的なアクション
5章 アウトプットを理解する
・自分は何を手に入れたいのかが案外分かっていない
・起業で手に入れたいものは何か(成功?自由?楽しさ?)
→ 自らが主体となって仕事をしている感覚
・過去に使ってしまった希少資源のことは嘆かず、学習に活かすのみ
・今の資源まで無駄にしない
・過去に縛られない
・豊かな生活…希少な資源を最大限に有効活用し、自分が欲しいものを出来る限りたくさん手に入れる
・周りの人がやっていること = やるのが当然と思われていること ≠ 自分が手に入れたいモノ
・自分が欲しいモノと今の自分にとって最も希少な資源を明確に
→ 自信を持って生きられるだけのスキル、経験と若い時だからこそできるアクション、受け入れられるアクション
6章 生産性の高め方①
・ありえないと思うくらい時間の足りない予定表を作る その時間で終わるやり方をゼロベースで考える。これが生産性を上げるための秘訣
・忙しくなる前に先に休暇の予定を立てる。仕事の締切が強制的に前倒しに。余裕が残っていては出せない力が出せる
・インプットが増やせない状況
・休暇を確実に取ることではなく、自分と周りの人の生産性を高めるのが目的
・休暇だけでなく、日々余裕時間を先に確保する
・突発的なことにも対応できる
・いきなり開催されるイベントにドタ参もできる
・仕事以外のこともスケジュールに書き込む
・やりたいこと(レストランに行きたい)をやるべきこと(家事、手続き)よりも先に組み込む
→ 時間が足りないことを視覚化する、じゃあ、どうするか考える。これが生産性を高めるポイント
7章 生産性の高め方②
・無駄な時間を減らすためには①すべてやる必要はない。②重要な仕事からやる(簡単に終わることからではない)
・気乗りしない誘いにも乗らない。人付き合いにも生産性の高い方法がないか考える(まず、何かを率先して請け負っておくと、その後断りやすくなる。まず、相手のことを気にしているということをアピールできるようなことを言い、気遣いを見せてから申し出る)
・相手から言われたことを受け入れるか否か、多忙を受け入れるか、嫌われるかの二択にならないようにする
→ 会っている時間に多くのコミュニケーションを取ることが大事だと思った。そしたら、堂々と断れる
・最初にやらないと決めてから、やらなくて済む方法を考える
・新しいことはたいてい伸びやすい。果敢に挑戦すべき
・伸びが鈍化したときに、ここから情熱を持って取り組めるかどうかジャッジ、厳選
・時間の家計簿をつける(1週間でいい)
・実はやめてもよいのでは?と言うものを先入観を除いて考える
・ルンバ、調理済みの食材
・寄せ集めプロジェクト成功の鍵 ①熱量とコミットを伴う発言は重くする(民主的なアプローチは取らない) ②最初の熱量の維持には、こまめにアウトプットを出して、やる気維持 ③最初に誰が何をどう決めるのかを決める ④動く人が少ない問題には、目的意識があり、自ら動く人だけをメンバーに ⑤巻き込みが難しい → メンバー全員でその人にコミットの決意を示す(裏切ったりしない) ⑥順調→メッセンジャー、問題が起こったらスカイプ、より重要な判断は必ず集まるなど、使い分ける
感想
一貫して、できるとしたらどうするかという思考の態度が見て取れ、そこが学びになった。
やり抜く力 GRIT(グリット)――人生のあらゆる成功を決める「究極の能力」を身につける
やり抜く力 GRIT(グリット)――人生のあらゆる成功を決める「究極の能力」を身につける を読みました。
偉業を残した人々に共通している性質「GRIT」について様々な事例を交えて紹介されている本です。
以下、気になったところの要約です。
・ニーチェ「天才とは神がかった存在。そう思えば張り合っても仕方ないと思える」偉業を達成する人々 ->「一つのことをひたすら考え続け、ありとあらゆるものを活用し、自分の内面に観察を向けるだけでなく、他の人の精神生活も熱心に観察し、いたるところに見習うべき人物を見つけては奮起し、飽くなき探究心を持ってありとあらゆる手段を活用する」「達人たちは、腕の立つ熟練工の如き真剣さで、まずは一つの部品を正確に組み立てる技術を身につける。その上で最後に壮大なものを創り上げる。それ以前の段階にじっくり時間をかけるのは、輝かしい完成の瞬間よりも細部をおろそかにせず丁寧な仕事をすることに喜びを覚えるからだ」
→一つのことを考え続けるには、小さなことに喜びを感じている
・やり抜く力は自分にとってかけがえのないことに取り組んでこそ発揮される。
・やり抜く力とは、一つの重要な目標に向かって、長年の努力を続けることだ。
・上中下の目標があり、中下の目標の殆どが、上位の目標と関連している。
・日々の具体的な目標がないのに、ただバラ色の未来を想像しているだけでは×
・動機の持続性 1.遠くの目標を視野に入れて活動している。その日暮らしと正反対。2.一旦取り組んだことは気まぐれにやめない。目新しさを求めない。3.一旦目標を決めたら守り抜くと心に誓っている。4.障害にぶつかっても辛抱強く、粘り強く、根気よく。
・1,2は情熱。3,4は粘り強さ
・興味 自分のやっていることを楽しんでこそ情熱が生まれる。我慢はあるが、目標に向かって努力することに喜びや意義を感じる。尽きせぬ興味と子供のような好奇心。
・練習 今日は昨日よりもうまくなるように。目標を設定してそれを上回る。弱点も認識し、もっとうまくなりたいと口にする。
・目的 自分の仕事は重要だと確信してこそ情熱が生まれる。他の人々にも役立つと思う。成熟を極めた人は「私の仕事は重要です。個人にとっても、世の中にとっても」
・希望 立ち上がる力。
・ジェフベゾス「よく考えた結果、情熱に従って生きるために、険しい道のりを選んだのです」「何をやるにしても、情熱を持っていないことには長続きしない」
・情熱は一発では人生に入ってこない。様々な経験が興味を刺激し、情熱を持たせる。
・興味を持ったら長い時間積極的に掘り下げていく必要がある。
・最初に興味を持ったら、何度も繰り返し、興味を掻き立てられる経験をする。
・周りからの肯定的なフィードバック。
・好きから努力に繋げないと、下手の横好き
・達人も最初は気楽な初心者
・スキルは3段階を経て進歩し、各段階で数年を要する。
・初期 興味のあることを見つけて掘り下げる。まだ迷っている。優しくて面倒見のよいメンター。自主性も大事。
・発見する方法 「私はどんなことを考えるのが好きか」「いつの間にかよく考えていることは」「ほんとうに大切に思っていることは」「私にとって最も重要な事は」「何をしているときが一番楽しい」「これだけは耐えきれないことは」
・興味あることを積極的に試す。実験と思う。
・好き嫌いをはっきりさせる。
・一度興味を持ったら、更に興味が湧く機会が何度も必要。自分で積極的に作る。
・同じ興味の仲間。励ましてくれるメンター。
・一つのことに長年打ち込むと、自身がつき、更に好奇心旺盛になってゆく。
・熱心な愛好家にしかわからないようなニュアンスを楽しめるようになる。
・メガ成功者はカイゼンを例外なく行っている。
・練習法 1.ある一点に絞って、高めの目標を設定する。翌日はチームの制限時間より一秒短くやるとか。2.集中してやる。ときには一人で。3.改善すべきとこがわかったら、繰り返しやる。考えなくてもできるようになるまで。
・フィードバックを求める。
・ベンジャミン・フランクリン エッセイのメモを取り、見ずに書いてみる。間違ったところを修正して、できるまで繰り返した。 → 意図的な練習
・意図的な練習は過酷に感じられる。 1時間ごとに休憩を取らなければいけないほど
・意図的な練習は、大変さの上に、楽しさも余計に感じる。
・明確に定義された高い目標。完全な集中力と努力。フィードバック。反省と改良。
・快適に感じられる時間と場所を見つけて習慣化
・後期 これは人の役に立っている。苦労を払う価値がある。
・幸福になる方法は快楽と目的を追うこと
・自分のやっていることは、他の人と深くつながっている。
・天職は見つけるものではない。自分から積極的に行動する。ただの仕事が、キャリアに、キャリアから天職に変わることもある。
・自分の仕事を見つめ直し、問いかける。他の人々とどうつながっているのだろう。
・大きな目的と、興味
・手本となる人物。自分のやりたいことと関係なくても、人のために何かを成し遂げることは可能だと身をもって示してくれる。 興味から目的をもつようになる。
・その後、自分が解決すべき問題を見つける。啓示
・自分なら解決できる自信と、行動を起こすことが必要。手本となる人物が実現していく様子を見ている経験が生きてくる。努力は決して無駄にならない。
・目的をもつ方法 今やっている仕事が、社会にどのように役立つか考えてみる。
・今やっていることが、自分にとって最も大切な価値観につながるように、ささやかな変化を起こしてみる。
・興味や価値観に合わせて工夫する。
・google こういう仕事をすれば、もっと意義を感じて、楽しく取り組めるアイデアを出す。
・15年後の自分にとっていちばん大切なものは?この人になりたいという人は?その理由は?
・明日はもっといい日にしてみせる。
・無力感は、苦痛そのものではなく、苦痛を回避できないと思うこと。
・最後には成功した経験がこれまで何度もあったことを思い出す。
・楽観主義者 逆境を一時的、特定的に、どうにかできるものとして捉える。
・あまり失望しない。学べることはある。今回はしょうがない、また頑張ろうか。
・客観的な出来事よりも解釈の違いによって、感情や行動に性です。
・自分の心のネガティブなつぶやきを観察することで、不適応な行動を変えられる。
・ニーチェ「死ぬほどつらい経験は人を強くする」
・困難を乗り越えた経験が必要。
・挫折をしてもめげないから挫折をしてもめげたままではいない。
・やろうと決めたことを続け、その間に何らかの進歩を遂げること
・もがきながら努力を続け、進歩が生まれ、自信を持ち、もっと大変なことに挑戦できる。
・難しいことを続けると、貪欲に取り組めるようになる。
・勤勉さは鍛えられる。体験を通して、努力と報酬の関連性を学ばない限り、放っておくと、怠けてしまう。
・自分のコミュニティに大きく影響を受ける。